山都町は、福島県会津地方西北部に位置する山間にあります。
飯豊山とそばの里として知られ、近年では日本有数の株数を誇る福寿草群生地が脚光を浴びています。
福寿草まつりが開催されるのは山都町沼ノ平地区。5万平方mの広さに100万株もの花が咲き、まさに福寿草の里といった趣です。
福寿草まつりは今年3月の第3日曜日から約2週間行われます。年年訪れる人も増え、今では県内外から3千〜6千人の参観者が訪れ、その素朴な雰囲気、花の多さが人気を呼んでいます。
一帯は、もともと福寿草の自生地であり、休耕田が増えたことによって株の数が徐々に増えていったそうです。車の入らない昔ながらの素朴な道も多く、のどかな山間の風情も十分に楽しむことができます。もちろん、福寿草は道端や土手にさりげなく咲いており、雪をおしのけて開いたばかりの花もあちこちに見つけられるでしょう。
福寿草は夜は花を閉じ、明るくなると少しずつ開いてきます。全開するのは午前10時から11時頃なので、その頃を見計らって歩き始めるのがよいでしょう。
日本全国に分布し山林に生育しているキンポウゲ科の多年草です。
初春に、3-4cmの黄色い鮮やかな花を咲かせる。福寿草は日光が当たると開き、日が陰ると閉じる習性を持っています。
福寿草は別名を、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)と呼ばれ、初春を告げる代表的な花の一つです。
黄色く小さな花をつける福寿草ですが、品種によっては赤いオレンジ色の花をつけるものや、緑色の花をつけるものもあります。
山都町沼ノ平地区には、福寿草をはじめカタクリ、ミズバショウ、ナツスイセンなどの山野草が、近年写真家の間で注目を浴びつつあります。他にも、福島県内の「一本桜番付表」で小結に番付されている稗田沢堤の大山桜(名称:鏡桜)、地域づくりの一環として地区民が力を合わせ植栽したサクラ(約300本)やアジサイ(約1000本)を見ることも出来ます。
また食べ物では、地区で伝統的に作られてきた味噌漬け、沢庵漬け、大根の酢漬け、蕨の塩漬け、へそ大根、切干大根、干し柿、甘酒、凍餅、切餅、打ち豆、ゼンマイ、カタクリの干物、生そば、餅や山菜、きのこなどがある。
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