沼ノ平地区周辺の観光情報を紹介いたします。
山都町の特産物として、そば、温泉、霊峰飯豊山がございます。
倭町では昔から、そばの栽培、製粉、そば打ちと一連して行われてきました。
そばの栽培に適した気候と、飯豊山から流れ出る豊富な伏流水がそばの実を美味しく育てます。また山都町のそばは、繋ぎ粉を一切使わない十割そばが特徴です。
山都町宮古地区は、各民家を使用した蕎麦屋さんが集まっている地区でもあります。
11月の新そばの時期には、そば祭りが行われ、そば好きの方々が訪れます。
飯豊山に積もった多くの雪が時間をかけ、伏流水となり麓の喜多方市を潤します。
その飯豊山の伏流水がもととなり湧き出した温泉が、一ノ木温泉や相川温泉です。どちらも塩分濃度の高い源泉です。
昔から一ノ木温泉は、美人の湯と呼ばれており、肌が滑々になるメタケイ酸を多く含む泉質です。
飯豊連邦は喜多方市の北西に位置し、山形県、新潟県、福島県の3県にまたがり、日本百名山に数えられている山の一つです。
飯豊山は、喜多方市の西北に位置する飯豊連峰の主峰です。標高2,105m。夏でも雪が残り、雄大な姿として壁のようにそびえ立っています。
喜多方市山都町川入の登山口から、三国岳(1,664m)、種蒔山(1,791m)を進み、本山である飯豊山(2,105m)、奥の院である御西岳(2,012m)、そして最高峰の大日岳(2,128m)へと続きます。他にも北側に烏帽子岳(2,017m)、北股岳(2,024m)などの2,000m級の山々が連なり、飯豊連峰の一大山塊を構成しています。
山都では3月の下旬頃から日当たりの良い土手の雪が消え始めるのを待ち兼ねたように咲きだすのが福寿草である。沼ノ平をはじめ早稲谷・洲谷・沢口等の各地に見られる。
アズマイチゲ、キクザキイチゲは、ともに福寿草にやや遅れて咲く。方言名はどちらもカラネとか雨降り花といわれる。
どちらも根茎は細長く、花茎は一個で先端に一輪の花が咲く。
両種とも道端のあちこちに群生しており、晴れて暖かい日に美しく咲く。両種は似ているがアズマイチゲの葉がやや白っぽく切れ込みが浅いことで区別できる。
方言名はカタバ。早春、福寿草の盛りが過ぎた頃に咲き始める。山都では早稲谷・中反・宮古等に大きな群生がみられる。
沼ノ平では、福寿草の散る頃、集落の上の栗林の周辺に見事な群生地がある。鱗茎はかなり深くにあり、茎全体が軟弱であるため掘り取るのは難しい。花が終わると上部は夏がくる前に枯れ、来春までの永い眠りにつく。
福寿草にやや遅れ、カタクリなどと花の盛りが重なる。方言名をオバコノチチという。お婆さんの乳という意味である。
鮮青色の花が一面に咲き乱れるさまは美しい。
雪解けとともに葉を茂らせ、夏が来る前に地上部は枯れ、夏になると花茎を伸ばし、先端に淡紅紫色の花を数個つける。
方言名はオ二ノベロという。
鱗茎から一茎、−茎を出し、茎の上部二枚の苞葉を出し、そこから数個の黄色い花を付ける。草丈は20cm前後である。
花は4月から5月に咲く。
この地方では、ブナの木の見られるやや高い山地に多い。岩場の近くによく見られるのでイワザクラとも呼ばれる。4月中旬頃から5月下旬にかけて、藤巻へ向かう途中の竜ノ平は、大きな奇岩の間に一面のイワウチワが咲き乱れ見事な眺めである。
宮古・堰沢・川入に自生している。川入の集落から御沢キャンプ場へ向う道路沿いの群生は素晴らしい。4月上旬頃から雪解けとともに咲く。湿地の植物なので見学にはゴム長が必要。
方言名は、その花の形(仏炎包)や色(暗赤色)などからホトケサマ等といわれている。
山麓のたんぼの土手などに春真っ先に咲くのがこの花である。
葉はロゼット状に年中ついている。花は明るい紅紫色で美しく、この地方では古くから女郎花、堰女郎などと呼ばれてきた。
高さ10m程になる落葉高木。花は5〜6月に枝先の大きな円錐花序に多数つく。花冠は淡紫色で長さ5〜6cm。キリ材は比重が軽いので下駄、箪笥等によく用いられる。
川入の小白布川沿い、藤巻の本川・九郎三郎沿いの湿地に群生が見られる。花期はザゼンソウにやや遅れる。