沼ノ平地区周辺のお知らせや、季節の情報、福寿草の開花情報や日々の写真などを掲載していきます。
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◇福寿草群生地の説明をしていると不思議な気持ちになります。群生地の奥には江戸時代の集落跡があり、福寿草やナツズイセンはそこから300年以上かけて増え続けてきたと考えられています。皆さんからは、こんなに山奥でどうやって生活していたの?と質問されますが詳しいことはわかりません。昔話から推測すると、漆や養蚕、杉や桐などの森林資源が主であったと考えられます。また、喜多方市街地から譲屋峠を通って飯豊山(飯豊講)への登山ルートのひとつでもあったとことから、今のように飯豊講の人々に対し「物産販売」とかもやっていたのでしょうか?。本当に不思議です。
山奥に生活していても「与えられたもの、あるものの中で積極的に喜びや価値観を見いだす」ことをしていたのかもしれません。お釈迦様の最後の説法と言われている「吾唯知足」(われただたるをしる)の心境で、あるものに感謝し、創意と工夫で喜びを見いだし、心の持ち方一つでそれを幸福と感じていたのかも。だから、幸福の花「福寿草」を愛し育てていたのでしょうか?
時を越えても同じです。こんな山奥でも、福寿草などの地域資源を活用し皆さんと交流できることはとても幸せなことです。大切に守り育てるとともに文化の耕し直しを常に行い、創意と工夫で喜びを見いだしていきたいと・・・そんなことを考えています。
◇今年も多くの方にお越しいただき誠にありがとうございます。今年は、雪がある分様々な表情を楽しめますが、残念なことがことがあります。それは「写真撮影」の方のマナーが悪く苦情が多く寄せられていることです。
遊歩道をはみ出し、福寿草が咲いている中に入っての撮影や土手に足をついて福寿草の芽を踏みつぶす撮影、三脚の足で福寿草の芽を踏みつぶす撮影などマナー違反の撮影が多くあり、あれを許すのか?という声が多く寄せられています。花が咲くまで7〜8年もかかる福寿草の芽を一瞬で潰してしまします。どうかマナーを守って、遊歩道内から撮影してください。お願いいたします。
◇今年は雪が多い分福寿草が様々な表情を見せてくれます。自然が相手なのでその時時々の美しさを感じたいと思います。
今は、水芭蕉の上の斜面や階段の途中、階段の上が見頃になってきました。
天気の良い日は福寿草が黄金色に輝き、息をのむ美しさです。